「ドラゴンボール」流トレーニングで運動能力が向上?
「ドラゴンボール」で、ナメック星に向かう途中の悟空が、重力室で修行をするシーンを覚えておられるだろうか。あれと同じように、高いGをかけた状態で運動負荷をかけると、運動能力が向上するという現象が実験的に確認された。
この発表は、中部大学の工学部ロボット理工学科平田豊教授らの研究によるもの。
▼同大学は「重力室の効果を再現した」としています。
▼同大学は「重力室の効果を再現した」としています。
中部大学工学部ロボット理工学科の平田豊教授は、地上の重力である1Gを上回る「過重力」状態にすると、人間の運動学習能力の一部が高まることを確認した。7 月下旬に同大学が発表した。
via cdn.pixabay.com
▼中部大学の公式HPでの発表はコチラ。
ちなみにドラゴンボールに出てくる重力室は10G(現実の地球重力の10倍)であるとか、20Gであるとかの環境で修行をするためのものだが、流石に研究に使われたのはそこまでのものではない。2Gである。
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実験では、遠心力を利用する過重力付加装置を使った。装置を使うと、通常の重力と遠心力を合わせ、2Gの重力加速度を体軸方向に付加することができる。
被験者4人は、2Gの過重力環境下で視界が左に約17度ずれるプリズムゴーグルを装着し、タッチパネル上の赤い円を正確に指差す訓練を行った。
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この結果、「1Gでは正確な位置を示すまでに約60回かかったが、2Gでは約20回まで短縮できた」という。効果は実験に参加した全員に確認されたと発表している。
人気アニメ「ドラゴンボール」には、主人公の孫悟空が「重力室」で修行するシーンが登場。