2017年9月14日 更新

42年分の「徹子の部屋」をデータ化したアンドロイド「totto(トット)」ちゃん開発成功

日本のロボット工学の第一人者、業界をリードする石黒浩氏の監修によって、最新技術を駆使し作られたアンドロイドのtottoちゃん。人間とは何かを問い続ける石黒浩教授の歴史に迫ってみました♪

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人工知能の研究にのめり込んだ大学時代

石黒浩教授が行っているロボット研究の根本には、いつも「人の気持ちを考える」という大きなテーマがあります。
石黒教授は小さい頃、よく大人に「人の気持ちを考えなさい」と言われて、そもそも人の気持ちとは一体どういうものかと戸惑ったようです。
そのような疑問に思った経験が、ロボット研究の根源にあると言います。
大学生の時、まずはコンピュータの勉強をはじめ、そのうち徐々に人工知能の研究が面白くなってきました。そこで「人の気持ちを考える」ことができる人工知能をどうすれば作れるかという研究にのめりこみました。
 そして研究の途中で、目指す人工知能を作るためには、たんに人間の脳の神経回路を研究し、それを真似しているだけではダメだと思いつきました。同時に、人工知能には動く“身体”が必要不可欠だという結論に達しました。なぜなら、身体がなければ何も「経験」ができず、経験がなければ過去に体験したことを次の行為に生かすことができないからです。
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「人工知能」は、「特化型人工知能」と「汎用人工知能」の2つに大別される。
特化型人工知能は、自動運転、画像認識、将棋やチェスなど、何か一つの役割に特化した技術、裏を返せばそのほかをことをしないものを指す。高橋氏いわく、「現在、人工知能研究者の95%以上がこの分野で研究をしている」そうだ。
一方の汎用型人工知能は、その名の通り特化型ではなく汎用的な能力を兼ね備えたものを指す。なにか情報をインプットすれば、それを応用して考えたり、実行することができる自律的な人工知能だ。特化型人工知能がここ5年ほどで急速に社会に浸透しつつあるのに対し、汎用人工知能の実用化の時期は「15年後あたりを目指している」(髙橋氏)。

最近始めたインスタが話題の黒柳徹子さんのアンドロイド誕生

石黒浩氏の監修によって、最新技術を駆使して誕生したトットちゃん。
トットちゃんのアンドロイドは、黒柳徹子さん本人の体を3Dカメラでスキャンして作られました。
表情やしぐさ、くせなどを研究したほか、発話に合わせてリアルな口の動きを生成するATRの技術を採用しました。
マツコデラックスのアンドロイドも瓜二つで驚きましたが、トットちゃんの風貌も本人にそっくりですね。
トーク力も抜群で、本人に負けず劣らずおしゃべり好きなんです。

トットの部屋 第1回 ゲスト 黒柳徹子さん【totto】

電通、電通テック、テレビ朝日、エーラボの4社は、10月からスタートする帯ドラマ劇場「トットちゃん!」(テレビ朝日)の放送開始を記念して、タレント黒柳徹子さんのアンドロイド「totto(トット)」を共同開発したと発表した。
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「totto」の声は、42年にわたる「徹子の部屋」の会話データをもとに、NTTテクノクロスが開発した最新の音声合成技術を使って作成。さらに2018年には、自律会話システムも搭載し、「さまざまな場所で、徹子さんとおしゃべりできる」という予定だ。
しかしtottoから「この方、小さい頃は“トットちゃん”とよばれて大変おてんば娘だったそうですが、今は“ムチャぶりの女王”ともよばれているんです」と紹介されると、黒柳は少々苦笑い。そんな本人を前に、tottoは「あなた、音楽学校出ているのよね。きっとお歌お上手よね。ちょっと歌ってくださる?」とムチャぶり。黒柳が美声を聞かせると、tottoは「お上手!」と言いながらも、「わたし、アンドロイドなのでちょっとわかりませんけど……」と本家ばりの受け流しを見せていた。
今後は、黒柳徹子さんの個性である“好奇心旺盛”や“おしゃべりが好き”をコンセプトに、高齢者とのコミュニケーションや子どもたちへの読み聞かせなど、日本中で、黒柳さん自身の社会活動を拡張していく「トットの夢」プロジェクトを通じて、展開していく構えです。
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socialzine編集部 socialzine編集部