2017年11月13日 更新

「夜明け告げるルーのうた」22年ぶりの快挙、仏アニメ映画祭で最高賞

湯浅政明監督「夜明け告げるルーのうた」が「アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編アニメーション部門で、クリスタル賞に輝きました。アヌシーは、世界で最も歴史が古く、かつ最大規模のアニメーション映画祭として知られています。クリスタル賞は長編部門の最高賞でグランプリ。日本作品が長編部門でグランプリを受賞するのは1995年の高畑勲監「平成狸合戦ぽんぽこ」以来22年ぶり。今回は、まさに快挙といわれています

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アニメーション映画祭として最も長い歴史を持つ「アヌシー国際アニメーション映画祭」が6月12〜17日にフランスで開かれ、湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』が長編部門で最高賞のクリスタル賞を受賞しました。
過去に日本作品で同賞を受賞したのは宮崎駿監督の『紅の豚』(1993年受賞)、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』(1995年受賞)の2作品のみで、長編部門での日本人の受賞は22年ぶりの快挙となった。
2000年以降、日本から細田守監督『時をかける少女』、原恵一監督『カラフル』『百日紅-Miss HOKUSAI-』、西久保瑞穂監督『ジョバンニの島』と多くの映画がアヌシーでアワードを獲得しましたが、いずれも「審査員賞」や「観客賞」。『夜明け告げるルーのうた』のグランプリ獲得は、まさに快挙といえます。
湯浅監督は18日、『夜明け告げるルーのうた』公式サイト上で喜びのコメントを綴った色紙の画像を掲載。またTwitterにもアップしていました。

『夜明け告げるルーのうた』、どんな作品?

同作品は、両親の離婚を機に寂れた漁港に越してきた少年・カイが人魚の少女・ルーと出会い、町で起きるトラブルをともに乗り越えながら心を開いていく物語。2017年5月19日に公開されました。

『夜明け告げるルーのうた』予告映像

監督・脚本を手がけた湯浅監督は、『劇場版クレヨンしんちゃん』シリーズや森見登美彦原作のアニメ作品『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』、松本大洋原作の『ピンポン THE ANIMATION』といった数多くの作品を生み出してきました。
童話をイメージしたような独特な揺れた線、斜めに傾いたパースなどを駆使し、躍動感あふれる独自の世界観を作り上げている。
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「夜明け告げるルーのうた」より

「Flashアニメーション」のデジタル技術を駆使

『夜明け告げるルーのうた』の製作には、全編にわたってアドビシステムズが開発しているコンピュータソフト「Flashアニメーション」を使っている。デジタル技術を駆使することで、通常の3分の1のスタッフ数で作品を完成させたという。
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