2017年4月14日 更新

「短所は子供のうちなら直せる」は本当なのか? 親が知らず知らずに教えてしまう「教育」に要注意!!

大人になると融通が利かないけど、子供のうちなら純粋で言う事をよく聞くから短所も治る。そう考える親御さんも多いでしょう。「鉄は熱いうちに打て」のことわざがあるように、柔軟性がある若いうちに心を鍛えなおす事が大事。しかし、それは本当に正しいのでしょうか?

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●「鉄は熱いうちに打て」は本当か?

マイペースで何をやっても遅い。やりたいことはやるけれど嫌なことは後回し。出せば出しっぱなしで片付けや整理整頓ができない。だらしがなくて忘れ物が多い。引っ込み思案であいさつもできない。
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「鉄は熱いうちに打て」ということわざがあります。
何事も早いほうがよく、特に人は柔軟性がある若いうちに心や身体を鍛えなおす事が重要。
それを教えてくれる先人の知恵です。

マイペースで行動が遅い。
勉強がなかなか覚えられず、成績が悪い。

子供の短所に悩んでいる親御さんも多いでしょう。
「短所はなるべく子供のうちに直したい」
大人になると融通が利かないからと考える大人が多いですが、本当に子供のうちが短所を直しやすいのでしょうか?
あるいは、大事な入社試験に遅刻してしまったとします。
「しまった。遅刻してしまった。時間にルーズだから……。この会社に入りたくてせっかく今まで一生懸命勉強してきたのに。本当に情けない。こんなことでは、この先もっと重大な失敗をしてしまうかもしれない。私の人生、これじゃいけない。もうこれを機会に時間にルーズなのを直さなければ!」
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例えば、あなたが仕事で重大なミスをしてしまったら?
どうなるでしょうか?

このままではクビになったり、給料を下げられたリするかも!
会社の上司や先輩に迷惑がかかる!
社会人ならそう考えるのが普通です。

しかし、子供の場合はどうでしょうか?
失敗やトラブルを引き起こしても子供はそれほど重要に感じないでしょう。

子供が親に叱られるのが嫌でその場は謝ります。
「将来の自分」にその失敗やトラブルがどう影響するか?
そこまで考える子供はいないでしょう。
でも、考えないから、子どもなんです。あの人たちは、過去の重荷も引きずっていませんし、自分の将来についてもほとんど何も考えていません。

ただひたすら、「今・ここ」に自分のすべてを丸ごと注ぎ込んで、今、満開の花として生きています。だから、かわいらしいし美しいのです。だから、直らないのです。これが子どもの本質ではないでしょうか。
まず、「短所を変える事」と「吸収力がある事」は根本的に違います。
本の内容をすぐに覚えてしまったり、ゲームの飲み込みが早かったりする。
子供の持つ「吸収力の高さ」は大人から見て驚愕の連続。

自分の記憶力がどんどん悪化してるのに、子供は努力がほとんどなく、すぐに覚えてしまう。
それなら短所もすぐに直るだろう。
そう思ってしまうでしょう。

しかし、短所を直すのは吸収力がある事とは違います。
短所は長所と同じように、子供がすでに持っている素質のようなモノ。

心の素質を変えるという事は、大人が失敗を悔やんだり、脅迫観念を盛ったりするように強い意志と継続力が必要になります。
子供にそれを期待するのは難しいでしょう。
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「子どものうちなら直る」という勘違いが、多くの人を苦しめてきたと言っても過言ではありません。親も先生も「子どものうちに直さなければ」という思いから、子どもたちを必要以上に叱り続けてしまうからです。
子供にとって大切なのは、「自己肯定感をいかにして高めるか?」
それがあるのかもしれません。

大人になれば、どうしても子供の頃にもっていた自身や可能性が低くなっていきます。
自己肯定感や他者信頼が低くなり、貧困やニートなど人間関係のトラブルを抱える大人がいかに多いでしょう。
講演会やブログ、メルマガなどを通じて、子どもたちの本当の力を伸ばすために大切なことを伝える、教育評論家の親野智可等(おやのちから)先生。全国の幼児~中高生の親まで、根強い人気を集め続けています。

親野先生は小学校の先生として勤務するなかで、子どもたちのなかに「伸びる子・伸びない子」がいることや、親が子どもを叱ることの弊害に気づいたといいます。
Free vector graphic: Microscope, Science, Magnify - Free Image on Pixabay - 149816 (16982)

大体の人は、そういう言葉は言わないんですけれど、そういう人でも、「物事についてなら、いくらでも叱っていい」と思っているんです。

でも子どもの立場になってみると、結論としては同じなんですよ。何度も言われ続けると、「ああ、僕ってダメな子だな~」になるんだよね。
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