2017年10月3日 更新

カンフー映画『イップ・マン 序章』はなぜこんなにも面白いのか?

ブルース・リーの師匠である「葉門(イップ・マン)」の半生を描いたカンフーアクション映画、『イップ・マン』シリーズ。そのシリーズ第一作目である『イップ・マン 序章』は歴史に残る面白さである。なにがそんなに面白いのか。その理由を改めて掘り下げてみましょう。

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『イップ・マン 序章』とは?

2008年制作の香港映画。ウィルソン・イップ監督、主演はドニー・イェン、サイモン・ヤム、池内博之、リン・ホンなど。実在の武術家・葉問を主人公としたアクション・カンフー映画。第28回香港電影金像奨の最優秀作品賞受賞。

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話題の香港アクション「イップ・マン葉問」には、序章があった…!

;2009年正月映画として香港、中国で驚異的大ヒットを記録!2009年香港アカデミー賞優秀作品賞を受賞した『イップ・マン序章』。
『イップ・マン葉問』から遡ること15年。激動の時代にも誇りを失わなかった武術の達人イップ・マンの生涯を描く―。

観客の『待ってました』を刺激する。

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イップ・マンは笑い抜きで最強。伝説。最強。リュウ師匠との手合わせ、野蛮な道場破りとの対決2回、日本軍の空手家との10人組手、そしてラストの一騎打ちと作中で何度か戦うのに、まともにダメージ食らったの2回ぐらいしか無かったんじゃないかな。全ての攻撃を受け止め、かわし、受け流す。裾の長い武闘着に身を包んで舞うように戦うその姿はマジで惚れ惚れする美しさ。
町の強豪たちを倒しまくって調子に乗った道場破りが、食堂でフォーっぽい麺類を食べていると、店主の親父が来て一言。

「お前たち、調子に乗るのはまだ早い。この町には、まだ本物がいる。」

なんですかこの親父!クッサすぎるセリフ!
でもね、これも待ってましたなわけですよ。
ブチギレて十人相手に組み手をするシーンのイップマンは鬼ですからね。寸止めなどせずに相手の人体を破壊するための最短距離を攻め続け、十人を圧倒する。『2』にはなかった狂気のシーンで素晴らしかったです。
カンフーアクションと言えばジャッキー・チェンという考えの人が多くいるでしょうが、
どちらかというとジャッキーのはコミカルカンフーなんですよね。
(とはいえ筆者はジャッキーも大好きで出演作品は全部観てます)

それに対してこのイップ・マンは硬派で強いカンフーアクション。
まぁヒトコトで言ってしまえば「俺つえー!!」な中二病心を刺激してくれるんです。

ドラマとしてもしっかりしている

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武人としての誇りを目に宿したまま日本軍には一切媚びずに全員蹴散らしていく姿、マジで最高胸熱100%伝説過ぎたでしょ…。佛山の人びとにもたらされた「希望」だったわ…見てる自分は日本人なのに、「こいつら全員懲らしめてくれー!!イップ・マンーーーー!!!」とすら思ったからね。
友達死んだり、家族がピンチになったり、自分も日本軍に捕らえられたり、踏んだり蹴ったりな目に会いながら、それでも正義を貫くイップ・マン。
無敵の拳士でも、占領下で家族を養う為には詠春拳は何の役にも立たない、そんな役に立たないものしか取り柄のない自分は役立たずではないか。

そういって悩むイップマンの姿が、この映画の中で僕は一番好きでした。
戦いにばかり目が行きがちですが、それ以外のドラマ部分もしっかり描かれてるんですよ。
夫婦愛であったり、武術だけでは生きていけない武人ならではの無力感であったり。
緩急しっかり分けてくれているからこそ、戦いの爽快さも増すってなもんです。

うーん、中国映画おそるべし。
こりゃ日本映画が勝てないのは当然ながら、ハリウッドもちょっとヒヤッとしたでしょうね。
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この記事のキュレーター

山岡ソースケ 山岡ソースケ